薬と検査
食道酸度・インピーダンス検査
併用される用語 ・ 24時間食道酸度検査 ・ 酸度・インピーダンス検査 ・ pHインピーダンス検査
食道酸度・インピーダンス検査は、一定時間、食道に逆流してくる酸性・非酸性の逆流と、その時の症状を記録する検査です。内視鏡で潰瘍などの傷が見られない場合や、薬を服用しても症状が残る場合に、逆流と症状の時間的な関係を確認するために用いられます。
概要
食道の酸度・インピーダンス検査、まずは3つだけご確認ください
- 食道酸度・インピーダンス検査は、逆流の回数と症状が出現した時間を比較します。
- 内視鏡による粘膜の観察とは、目的や役割が異なる検査です。
- 検査前 胃酸抑制剤を継続するか中断するかは、医療スタッフの指示に従ってください。
意味と区別
食道酸度・インピーダンス検査とはどのような検査ですか?
鼻から細い管を入れて24時間測定する方法と、ワイヤレスの酸度カプセルを使用する方法があります。検査目的に応じて、薬の服用を継続するか中断するかという指示が異なる場合があります。食道酸度・インピーダンス検査は、一定時間、食道に逆流してくる酸性・非酸性の逆流と、その時の症状を記録する検査です。内視鏡で傷が見られない場合や、薬を服用しても症状が残る場合に、逆流と症状の時間的な関係を確認するために用いられます。
- 混同しやすい言葉
- 内視鏡は食道粘膜の損傷を確認し、酸度・インピーダンス検査は実際の逆流回数と症状が出現した時間を比較します。これらは互いに代わりとなる検査ではありません。
- 診察で確認する理由
- 食事や横になった時間と、酸っぱい液の逆流・胸やけ・咳が出た時間を正確に記録することで、検査結果と症状の関連性を解析することができます。
- メモして持参していただきたい内容
- 検査前に胃酸抑制剤を自己判断で中止せず、医療スタッフの指示に従ってください。服用中の薬と検査目的、記録方法を事前に確認します。
さらに詳しく
食道酸度・インピーダンス検査の結果を自分の症状と照らし合わせて見る
内視鏡の結果が正常であっても、逆流と症状の関係を確認できます
内視鏡は食道粘膜の傷を確認しますが、検査時間外の逆流を継続的に記録することはできません。酸度・インピーダンス検査は、1日を通して酸性・非酸性の逆流と、胸焼け・酸っぱい液の逆流・咳が出現した時間を比較します。
普段通りに生活しながら、時間を正確に記録します
食事の開始と終了、横になった時間と起きた時間、症状が出た瞬間を記録します。検査目的に応じて、胃酸抑制剤を服用した状態または中断した状態で実施するため、自己判断で薬を変更しないでください。
よくあるご質問
食道酸度・インピーダンス検査についてよくある質問
検査中に症状が出なかった場合、結果は分からないのでしょうか?
逆流の量は測定できますが、普段の症状との関連性を解析することに制限が出る可能性があります。検査結果と普段の症状の記録を合わせて確認します。
酸度検査とインピーダンス検査は同じものですか?
酸度検査は酸への曝露を、インピーダンスを併用する検査は酸性・弱酸性・非酸性の液体逆流まで調べることができます。どちらの検査が必要かは、診療目的に応じて異なります。
消化器用語辞典
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- 疾患案内非びらん性胃食道逆流症(NERD)非びらん性逆流疾患(NERD)は、典型的な逆流症状があるものの、内視鏡検査で食道のびらん(粘膜の欠損)が見られない状態です。内視鏡の結果が正常であるからといって症状が偽物ということにはなりませんが、すべての胸やけが逆流によるものとは限りません。薬への反応が不十分な場合は、服用方法と診断を確認し、必要に応じて酸度・インピーダンス検査を行い、食道過敏や機能性胸やけなどの他の原因と区別します。→
- 疾患案内逆流性食道炎逆流性食道炎の症状は、胸の中央から喉に向かって上がる灼熱感や、酸っぱい、あるいは苦い胃の内容物が喉や口に上がってくる感覚が代表的です。食後、体を前かがみにしたり横になった後に悪化し、夜間に酸逆流や咳で目が覚めることもあります。胸やけがなく、胸痛・吐き気・慢性的な咳・しわがれ声だけが現れることもありますが、これらの症状は心臓・呼吸器・喉頭の疾患とも重複します。新たに現れた圧迫性の胸痛、呼吸困難、冷や汗がある場合は直ちに心臓の救急評価を受け、食べ物のつかえ・飲み込み時の痛み、吐血・黒色便・持続的な嘔吐・体重減少がある場合は、速やかに消化器の評価を受ける必要があります。→
- 診察ガイド逆流・胃炎・機能性ディスペプシアはどう違うのでしょうか?胸焼けや酸っぱいものが喉まで上がってくる感覚は逆流のサインであり、内視鏡検査で胃粘膜の炎症が確認されれば「胃炎」と診断されます。機能性ディスペプシアは、みぞおちの痛み、食後の膨満感、早期満腹感が繰り返されるものの、それらを十分に説明できる構造的な疾患が確認されない場合を指します。症状が重複することもあるため、言葉ひとつや内視鏡の結果ひとつだけで自己判断はしないでください。→
- 消化器コラム内視鏡検査は正常なのに胸焼けがある場合:非びらん性逆流症・食道過敏・機能性胸焼け→
根拠および更新情報
以下の資料の定義と安全基準を参考にしています。
- American College of Gastroenterology: Esophageal Physiologic Testing食道酸度・インピーダンス検査の測定範囲と症状の記録方法を確認しました。