逆流と喉の症状
胃食道逆流症
関連用語 · GERD · 逆流性食道炎 · 胃酸逆流
胃食道逆流症は、胃の内容物が食道に逆流し、胸焼けや酸っぱいものが上がってくるなどの不快感、または合併症を引き起こす状態です。
概要
胃食道逆流症、まずは3つだけ確認しましょう
- 胃食道逆流症とは、胃の内容物が食道に逆流し、不快感や損傷が繰り返される状態のことです。
- 逆流性食道炎は、内視鏡検査で食道の損傷が見られる場合を指し、逆流症全体と同じ意味ではありません。
- 酸っぱいもの(酸逆流)·胸やけ症状が出た時間や横になった時の変化、胃酸抑制剤を服用して改善した点と残っている点をそれぞれ確認します。
意味と区別
胃食道逆流症とはどのような疾患ですか?
症状、必要な検査、治療への反応を総合的に判断して診断します。胃食道逆流症は、胃の内容物が食道に逆流することで、胸焼けや酸逆流などの不快感、または合併症を引き起こす状態です。
- 混同しやすい言葉
- 逆流性食道炎は、内視鏡で食道粘膜の損傷が確認された場合を指しますが、損傷が見られない非びらん性逆流もあります。
- 診察で確認する理由
- 酸逆流と胸焼け、夜間の症状、 飲み込みにくさ(嚥下困難)を分けて確認します。
- メモして持参していただきたい内容
- 横になった時や食後に悪化するかどうか、および服用薬への反応を記入してください。
さらに詳しく
胃食道逆流症をご自身の症状と照らし合わせて考える
胸焼けだけでなく、酸逆流と姿勢の関係を合わせて確認します
食後に酸っぱいものが上がってきたり、横になった時に胸焼けがひどくなる様子は、逆流を考える上で重要な手がかりになります。反対に、みぞおちがもたれるだけでは、逆流症かどうかを判断するのは困難です。開始時刻、最後の食事から就寝までの間隔、前かがみになった時に変化があるかなどを合わせて記入してください。
薬を服用した後に何が残っているかが、次回の診療方針を決定します
胃酸抑制剤薬を服用して酸逆流は減ったが、喉の違和感や食後の満腹感がそのままという場合があります。このとき、薬が全く効かなかったとまとめるのではなく、症状ごとの反応を分けて見る必要があります。突然の圧迫感を伴う胸痛、冷や汗、呼吸困難がある場合は、逆流症だと思って待たず、すぐに診察を受けてください。
診察前には、食事・姿勢・薬への反応を時系列でまとめてください
最後の食事時刻、横になった時刻、酸逆流や胸焼けが始まった時刻を同じ行に記入します。胃酸抑制剤の名前と服用時刻、酸逆流・胸焼け・喉の不快感のうち、どれがどの程度軽減したかも分けて記入してください。飲み込みにくさ(嚥下困難)、体重減少、出血などが新しく現れた場合は、生活習慣の調整だけで済ませず、受診してください。
よくあるご質問
胃食道逆流症についてよくある質問
酸逆流がなく、喉の詰まり感だけがある場合でも胃食道逆流症の可能性がありますか?
可能性はありますが、喉の違和感や空咳があるだけで逆流症と断定することはありません。 咽喉頭逆流、後鼻漏、アレルギー、声帯の問題など、同様の原因で長引くしわがれ声や飲み込みにくさがある場合は、まず必要な診療を受けてください。
胃酸抑制剤を服用しても治らない場合、逆流が原因ではないのでしょうか?
服用時間と期間が十分であったか、酸っぱい液の上がり(酸逆流)と胸やけのどちらに反応があったかを確認します。非びらん性逆流、食道過敏、機能性胸やけのように、内視鏡の結果と薬への反応が異なるタイプもあるため、同じ薬を繰り返すよりも、残っている症状を改めて分類します。
消化器用語辞典
似た言葉はこちらで比較してください
簡単な意味を確認した後、詳細な説明へと進むことができます。続けて読む
この用語が使われている案内を確認する
- 疾患案内逆流性食道炎逆流性食道炎の症状は、胸の中央から喉に向かって上がる灼熱感や、酸っぱい、あるいは苦い胃の内容物が喉や口に上がってくる感覚が代表的です。食後、体を前かがみにしたり横になった後に悪化し、夜間に酸逆流や咳で目が覚めることもあります。胸やけがなく、胸痛・吐き気・慢性的な咳・しわがれ声だけが現れることもありますが、これらの症状は心臓・呼吸器・喉頭の疾患とも重複します。新たに現れた圧迫性の胸痛、呼吸困難、冷や汗がある場合は直ちに心臓の救急評価を受け、食べ物のつかえ・飲み込み時の痛み、吐血・黒色便・持続的な嘔吐・体重減少がある場合は、速やかに消化器の評価を受ける必要があります。→
- 疾患案内非びらん性胃食道逆流症(NERD)非びらん性逆流疾患(NERD)は、典型的な逆流症状があるものの、内視鏡検査で食道のびらん(粘膜の欠損)が見られない状態です。内視鏡の結果が正常であるからといって症状が偽物ということにはなりませんが、すべての胸やけが逆流によるものとは限りません。薬への反応が不十分な場合は、服用方法と診断を確認し、必要に応じて酸度・インピーダンス検査を行い、食道過敏や機能性胸やけなどの他の原因と区別します。→
- 診察ガイドお腹が痛いときや、もたれを感じるときにまず何を確認すべきでしょうか?「消化不良」という言葉には、みぞおちの痛み、少量で満腹感がある、酸っぱいものが上がってくる、下腹部の痛みや排便の変化などが含まれることがあります。最もつらい症状が、食前・食後・排便の前後など、いつ現れるのかを分けて書き出してみてください。血を吐いたり黒い便が出たりした場合、脱水症状が出るほど嘔吐した場合、あるいは突然の激しい腹痛が続く場合は、記録して待つのではなく、すぐに診療を受けてください。→
- 消化器コラム逆流性食道炎・非びらん性逆流症・逆流性喉頭炎、どこで区別されますか?→
根拠および更新情報
以下の資料の定義と安全基準を参考にしています。
- NIDDK: GERD symptoms and causes
- NIDDK:胃食道逆流症の診断症状と内視鏡・逆流検査を併せて判断する範囲を参考にしました。